はじめに不妊症・妊活について整理しておきましょう。

妊娠を望む健康な夫婦が、避妊をせずに性交をしていても、1年程度妊娠しない場合を、一般に不妊と言われています。

日本で進行する少子高齢化の問題とも関連して、近年は、不妊のお悩みは個人の問題だけではなく、社会問題として取り上げられることも増えてきています。

実際に、労働環境、経済的な将来の見通しの不安感、食や住環境の問題などから、今の時代は、普通に生活していても、子供が授かりにくくなっています。

あなたとご主人が、今子供を授かっていないのは、あなたが悪いわけでもご主人が悪いわけでもありません。

「家族を養う余裕と覚悟、準備ができるまでは、結婚できないという真摯な気持ちから、結婚や子供を考えるタイミングが遅れてしまった。」
「気が優しくて、周りへの気遣いをしすぎてしまったりして、人知れずストレスを溜め込んで、自律神経や体調を崩してしまった。」
そういった多くの方々が、不妊治療や妊活で苦しみ、サポートを必要としている。

身近でもそんな現実が増えていることを知った時「なんとかしてお役に立ちたい」というのは、整体業を始めて１３年、今の自分にできること、もっと世の中の役に立てることは何だろうかと模索していた私に、自然と芽生えた気持ちでした。

不妊の原因には、女性、男性ともに様々な要因があり、一つではなく複数が関わっているケースも多いです。

女性では生理不順や子宮内膜症、子宮筋腫などのホルモン異常や婦人科疾患の問題、卵子の質、卵管閉塞、抗精子抗体、多嚢胞性卵巣など。

男性では精子の質と量、運動率の問題、ＥＤなど性交での問題もあり、割合としては男性、女性でほぼ同じ割合だと言われています。

婦人科の診察や血液検査、男性では泌尿器科の診察でわかることもありますが、なかなかはっきりとした異常がみつからないことも多いです。

では自分たちは不妊かもしれない、と自覚されたとして、どうやって取り組んで、改善していけばよいのでしょうか。

不妊治療のクリニックに行くと、ホルモン値の検査や、婦人科の問題がないか、ご主人の精子の量と運動率はどうかを検査してもらえます。

それから基礎体温表をつけて、生理周期を把握し、排卵に合わせて性交するタイミング法を指導されます。

タイミング法でも数か月妊娠しない場合や、AMHという卵巣の中でどれくらい卵子のもとが反応しているかの検査数値が低いと、早めに人工授精や体外受精、顕微授精を勧められることもあります。

治療内容によっては、頻繁な通院とホルモン注射や薬の服用、精子の採取や採卵、移植など、心身ともにかなりの負担を強いられることにはなります。

経済的にも数十万円単位でお金がかかってきますし、いつまで続くか先が見えない不安とストレスは相当なものです。

それでも妊娠さえできれば全て報われる、そう思って辛さに耐えながら妊活をしている。

そういった妊活を一組でも減らして、夫婦で子育ても楽しみながら、笑顔で妊活をしていけるように取り組んでいるのが、一般社団法人　日本妊活協会です。

当院院長は、日本妊活協会の不妊症改善のための専門課程を修了し、資格を取得したうえで妊活サポートに取り組んでいます。

自然妊娠を目指す場合も、不妊治療クリニックに通いながら、人工授精や体外受精での妊娠を目指す場合も、現状の整理からはじめて、着実に体質改善のステップを踏んで妊活を進めていきます。

ご夫婦の想いのすれ違いや子育て、仕事でのストレスなどのメンタル面から土台を整え、体を作る栄養、それを処理する内臓機能を、整体と栄養療法の技術で改善していきます。

不妊にお悩みの今、どうしても目の前の問題で頭が一杯になってしまうことはよくわかります。ですが、本当の目的はきっと、ご夫婦がずっと笑顔で仲良く暮らせて、そこにお二人の子供もいたら最高、ということではないでしょうか。

妊娠はできたけど夫婦関係が危機的、出産はしたけど産後うつ、といった悲しい状況にならずに、健康に幸せに出産して、育児も楽しんで、子供たちの笑顔であふれる社会を、一緒に作っていきましょう。